彦根城博物館友の会 講演会と実演、見学

11月4日。彦根城博物館友の会の事業に参加いたしました。

 

「彦根仏壇と七職」をテーマに、彦根仏壇事業協同組合の宮川孝昭理事長から、仏壇が様々な工程を経て作られていることの説明などをお聞かせ頂きました。

 

 

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仏壇そのものの歴史的背景と、仏壇の持つ意味合いを易しく説明いただきました。

 

寛永年間(1624〜1644)に、井伊家2代藩主の直孝公の世子であった直滋の指揮で七曲がりの造成が行われ、寛永21年(1644)に町人町としての七曲がりが完成しました。

 

その後の紆余曲折を経て、昭和50(1975)年に通商産業大臣指定伝統的工芸品の指定を受け、今日に至っているとのことでした。

 

彦根仏壇は工部七職と呼ぶ、木地師、宮殿師、彫刻師、蒔絵師、錺り金具師、塗り師、金箔押師の共同作業によって作られ、最後に組み立てられて仕上がりとなるものです。その一部についても見学させていただきました。

 

 

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ちなみに、手に持っておられるのは一種の物差です。これで縦横奥行きなどを計って頭の中で設計するそうです。仏壇には設計図というののはないそうです。

 

 

 

 

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彦根を代表する産業を詳しく拝聴することができ、宮川理事長のお人柄ともどもに、ほっとするひとときでした。

 

会場の長久寺近くの旧佐々木住宅の中も見学させていただきました。この建物はかつての彦根城表御殿の一部であったとされ、これを日本生命第3代社長の弘世助三郎が購入して移築したものだそうです。その一室に「千鳥庵」という扁額が掛けられています。「千鳥ヶ丘」の名前の由来の一つかも知れません。もう少し調べてみる必要があるのかも知れません。

 

 

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彦根の文化的な奥行きを感じた一日でした。

 

 


彦根城博物館

10月19日はご当地キャラクター博の初日。残念なことに午後からは雨模様。私はご当地キャラ博を尻目に博物館で開催されました講座「著作から見えてくる井伊直弼〜茶湯一会集を素材に」を聞きに行きました。

 

 

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江戸時代後期の各藩の大名は、平和な世の中でもあったことから、学芸に勤しんだと聞いていますが、井伊直弼公は茶の湯の世界では一流だったとされています。その末裔であり、博物館館長でもある井伊直岳氏の奥さま、井伊裕子さんが講師でした。

 

掃除の仕方、女性へのまなざし、下駄へのこだわり、懐石の献立、楊枝を持ち帰る、雪隠の使い方に至るまでが著作「茶湯一会集」には記され、この一会集から「一期一会」という言葉ができたとされています。

 

 

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講演が終わり、帰ろうとしましたら、雨も本格的に降り出しました。

 

 

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自宅へ戻る途中で、ご当地キャラ博の主会場である中央町を見ましたが、お越しいただいた皆さまはアーケードの下に避難されていました。そういう意味ではアーケードのないキャッスルロードでなかったことは幸いしたのかも知れません。

 

今日、10月20日は晴れの予報が出ています。たくさんのもな様にお越しいただけますように。

 

 


彦根城管理改革プラン(私案)

昨日の委員会審議の中で、「どうして明確な答弁ができないのか」ということについて考えてみました。

 

端的に言えば、この改革案が部内での議論ではなかったのではないかということです。

 

どの組織でもそうですが、平社員から様々に経験を積んで徐々に職階が上がり、それぞれの部署で問題点を認識すべきなのが公務員に限らず、組織に生きる人間のあり方です。ところが、多くの自治体に多くのコンサルタントが入り込み、Aという自治体で組み立てた企画を下敷きにして、B、Cという具合に自治体名や人口などを書き換えるだけ(失礼!)で、自治体の存立に関わるまでの企画をも提示しているのではないでしょうか。一概にコンサルタントの存在を否定するのもではありませんが、コンサルタントに地域の情報を伝えるべきは幹部の仕事であり、幹部の経験と地域の実情の分析のはずです。

 

最も重視すべきは「住民の感情」であり、「地域の暮らし」ではないでしょうか。それを「知っているべき」なのは幹部のはずです。それこそが「経験」であり「知識」のはずです。

 

コンサルタントから出てきた企画書をそのまま議会に提出しているからこそ、明確な答弁ができないのではないでしょうか。

 

さて、私は今回の彦根城管理の民間委託について、次のような改革プランを組み立てました。

 

民間企業経験者など、有意の若手職員複数名を彦根城管理事務所専任にして、彼らにエージェントとの折衝や企画立案をさせるという案です。公務員には、一般企業でいうところの成功報酬(外部委託におけるインセンティブに相当。ただし、金額は考慮の余地あり。)制がありませんから、働かなくても給与が貰えるのだというようになってしまうという批判があるのは認めざるを得ません。そこから脱却することが、本来の「働き方改革」ではないでしょうか。

 

もちろん、このような案に批判がでてくるのは承知の上ですが、本気で彦根城の入城者数を増やしたいのであれば、検討する余地はあるはずです。自治体によってはそのような人員配置によって成果を上げているところはたくさんあるはずです。

 

何もせずにコンサルタントに丸投げをし、出てきた企画書を議会に提出してくるようでは、決して幹部の経験や知識が活かされているとは言えません。せめてコンサルタントへの支払金額の半分でもをそのための人件費に充当すれば、組織が活性化し、成果を導き出すのではないでしょうか。もちろん、職員の「やる気」が最大の要素ですから、そういう職員が皆無であれば無理ですが、そのような職員しかいないのであればそれは組織のトップの責任だと言わざるを得ません。

 

 

 

 


築城410年祭閉幕

国宝・彦根城が築城して410年目の今年。3月18日から「築城410年祭」が開幕し、12月10日、会期最終日を迎えました。

 

何度か着用しました「410年祭」の法被も今日でお別れです。

 

 

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さて、知事にもご出席いただき、閉幕式典は彦根城能舞台が会場です。

 

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鉄砲隊の演武や記念コンサート(井伊亮子/fl、中川佳代子/琴)もあり、市長の閉幕宣言で終了いたしました。

 

 

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会期終盤の週末は台風が襲来して、参加者の伸びも少なくて残念でした。

 

また、例年のご当地キャラ博も雨に祟られました。

 

いよいよ、11日からは12月定例会の一般質問が始まります。是非とも本会議場(工事中の本庁舎5階議場)での直接の傍聴や、インターネット中継での傍聴をお待ちしています。

 

全国各地で、議会が政治の主導をし始めています。太宰府市の市長不信任による議会解散(解散後の市議選でも不信任再可決の情勢です)や岸和田市長へも不信任案が出る模様です。

 

「不信任」は最終手段としての議会の抵抗ですが、「不信任」に至る経過に市民が賛同しているのなら、それは民主主義の結論だということができるのでしょう。最も大切なことは、「市民の市政への関心」だと思います。

 

市議会は「議会報告会」などを通じて、市民に現状を報告しています。是非とも多くの市民の皆さんに関心を寄せていただきたいと思います。

 

 

 


ブラタモリ放映

12月9日夜。私は用事があったので、自宅へ帰ってから録画を見ましたが、ブラタモリの彦根が放映されました。

 

番組HPに書かれていました「城の北側の坂道」が謎でしたが、現在の市民体育センターへの進入路のことでした。現在、内湖だった場所(松原内湖)は戦時中の食糧増産で埋め立てられたことは知っていましたが、このような取り上げ方ができるのか、と感心しました。

 

また、石垣の上に塀と櫓があったCGでの表現や天秤櫓の桝形の再現。なかなか手の込んだ画像が印象的でした。

 

更に、番組内での「鶴瓶の家族に乾杯」のポスターなど、番組間の競争?も面白い側面でした。

 

さて、いよいよ今日10日は国宝・彦根城築城410年祭の閉幕と「おんな城主・直虎」のパブリック・ビューイングです。

 

 

 

 


世界遺産の時流

最近、彦根城世界遺産登録に関する講演などが頻繁に行われます。しかし、以前にも書きましたが、「世界遺産」に対する疑問をNHKが取り上げるほど、潮流が変わってきています。

 

10月4日の「おはよう日本」で取り上げられたものです。

 

取り上げられた課題

【富岡製糸場】

1.登録初年には観光客が133万人であった(平成26年度)が、平成28年度は80万人にしかならなかった

2.施設内を改造してホテルを作ろうとしたが、ユネスコ(正確にはイコモス)から「待った」がかかった

【ウイーン】

1.複合ビル建設のための条例改正(高さ制限変更)を行った

2.このことによって、世界遺産登録抹消が取り沙汰されている

【ドレスデン】

1.住民の利便のためにエルベ川に架橋をした

2.その結果、「(世界遺産としての)普遍的な風景」が壊されたとして、世界遺産から登録抹消された

 

私は、難しい議論をしようというのではありません。

 

彦根城は、勿論、素晴らしい城で、彦根市民の多くもこよなく愛していると思います。そして、彦根城は「国宝」です。全国に5つしかない現存天守のある城です。町並みも、日常の不便さをもたらしているかも知れませんが、歴史的な価値を見つけることができるでしょう。

 

しかし、富岡の現実を見てみる必要があるのではないでしょうか。確かに、登録前からすれば、観光客数は増加(平成25年度31万人)していますが、日本人の「新しいもの」好きの影響からか、早速、翌年度から漸減していることは否定できません。しかし、市長は施設内に「ホテルを作りたい」と提案しました。そして、これについて「登録抹消」が示唆されたわけです。「普遍的価値」とは何なのか、ということではないでしょうか。

 

現実にドレスデンが登録抹消されたことからも、ユネスコの考え方は明らかです。

 

ウイーンの市民にしてもドレスデンの市民にしても、「登録抹消は仕方がない」と考えています。「世界遺産であろうとなかろうと、ウイーンはウイーンであり、ドレスデンはドレスデンである」。そして、「町の価値には何ら変わりがない」というものです。

 

「世界遺産」によってもたらされる「不便さ」というものがあるのだとすれば(これら2都市では現実になっています)、その「不便さ」を彦根市民が甘受できるのかどうかです。

 

彦根城下町の区域には本年「彦根城下町遺跡」として、様々な制約がかけられることになりました。埋蔵文化財が発見されたときには、最悪、建築工事ができなくなる可能性があります。高齢者が多く住む旧足軽屋敷地域に、福祉関連の施設や高齢者に寄り添う建物が計画されても、建設できないことが想定されます。この「万一」までをも考えなければ、富岡の例のように安易に「世界遺産登録」と叫ぶことはできないのではないでしょうか。まして、市長の公約の1丁目1番地は「福祉日本一のまちづくり」のはずです。自らの公約を実現できなくなる可能性を組み立てることの矛盾を感じないのでしょうか。

 

「甘い言葉には罠がある」とはよく言われる言葉ですが、メリット・デメリットを詳らかにしてから、議論をするべきではないでしょうか。

 

そして、「世界遺産登録」そのものが「目的化」していることに疑問を持つべきではないでしょうか。

 

 

 

 

 


ブラタモリ「彦根」放映決定

人気番組「ブラタモリ」の彦根編の放映が決定しました。

 

https://www.nhk.or.jp/buratamori/yokoku.html#gifu

 

 


世界遺産(続き)

世界遺産に登録された「富岡製糸場」。登録された2015年には133万人の見学者があったとのことでした。しかし、翌年から見学者は減少し、今年は今のところ60万人程度と一向に上向きにはならないようです。

 

そのこともあって、施設の改修をする為の資金(10年間で100億円)の調達に富岡市では悩んでいるそうです。そして、西置繭所の2階をホテルに改造する計画を進めようとしたところ、ユネスコから「待った」がかかったとのことです。つまり、世界遺産の登録抹消の可能性です。

 

そして、話はウイーンへと飛びます。ウイーン(歴史地区)は古い町並みのある地域全体が世界遺産に登録されています。しかし、市当局では「住みやすい町」を目指して、この地域での建築制限を撤廃する条例を議会が議決したそうです。つまり、「世界遺産登録抹消」をも考えているということです。

 

「ウイーンはウイーンであって、『世界遺産』のウイーン」ではなくても観光客は来るし、多分、高層のビルが建てられることになり、世界遺産から外れることになるでしょう。そこには、世界遺産の「保護」と「活用」のバランスの問題があるのです。ウイーン市の都市計画担当者の「登録抹消されてもよい。ウイーンは世界で最も美しい街の一つであり、ウイーンは博物館ではない。人々が働いたり暮らしたりしている今も生きた街。開発と保護のバランスを考える必要がある」というのが印象的でした。

 

最後は、世界遺産登録抹消で有名なドレスデンが紹介されました。言うまでもなく、ドレスデンはエルベ渓谷の風景が世界遺産に該当するとのことで、2004年に登録されました。しかし、市内の交通渋滞緩和のために、エルベ川に橋を架けることを市民は選択し、実際、架橋をしたのです。

 

その架橋によって、「普遍的な景観」が壊されたとして、ユネスコは世界遺産の登録を抹消しました。市民は「世界遺産」よりも「普段の生活の利便」を選択したのです。

 

さて、ここまで書いたことは「世界遺産登録」と「市民生活」の二者択一であるかの如き「世界遺産」のあり方について考えるのか、「世界遺産」は結果であって、ユネスコが単に普遍的価値を認定しただけのシステムと捉えるのかの違いです。

 

いや、それよりも前に、市民が「世界遺産」というものをどれだけ認識しているのかをしっかりと押さえておく必要があるのではないでしょうか。彦根城が世界遺産に暫定登録されて25年。既に四半世紀が経過したのです。市民が彦根城に誇りを感じ、市民の誰に聞いても彦根城のこと、城下町のこと、そして最も激動した幕末の彦根、幕末の彦根の庶民のことを語ることができてこその「世界遺産」ではないでしょうか。

 

ただ単に、「世界遺産」であるというレーベルが欲しいだけの運動であっては、非常に薄っぺらいものでしかないでしょう。

 

いみじくもインタビューを受けたドレスデン市民の「大切なのはこの街に住む人の生活。古さと新しさが共存するこの街を私は愛している」という考え方は、自分たちの「街への誇り」を言い換えたものだと思います。

 

そういう彦根市民が増え、そいうい誇りづくりこそが「世界遺産」への第一歩ではないでしょうか。

 

 

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世界遺産

10月4日のNHKおはよう日本7時台で、「世界遺産」について特集していました。詳細は録画をしましたので、今夜、じっくりと書いてみたいと思いますが、取り敢えず、要約してみます。

 

舞台は富岡製糸場(群馬県富岡市)、ウイーン(オーストリア)、そしてドレスデン(ドイツ)です。

 

私は、今年6月定例会で「彦根城下町遺跡は誰のための施策か」を取り上げました。その中で、「彦根城下町遺跡の認定」が市民の暮らしにどのような影響を及ぼす可能性があるのかについて質問いたしました。

 

富岡では登録当初は一気に観光客が増加しましたが、翌年からは一気に下降。整備費に関する財源問題と、観光客誘客のための世界遺産活用が取り上げられ、施設を活用したホテル計画がユネスコの世界遺産の指針に触れる可能性のあることが報告されました。

 

そして、それと同じように、ウイーンでも地区内に高層マンション計画が行われていて、すでに建築規制変更の条例が可決済で、方向性としては登録抹消も視界に入っているように思いました。

 

最後に、ドレスデンです。エルベ渓谷に橋が架けられ、そのことによって登録抹消された事実が報じられました。架橋によって市民生活が便利になることを、世界遺産の維持よりも優先したとのことでした。

 

今日から3日間は決算委員会です。今日の審議の後、世界遺産について考えたいと思います。


暮らしと観光

地元紙に「410年祭 入山目標90万人『到達遠い』」という記事が掲載されました。

 

記事によると、10年前の400年祭の彦根城への年度入山目標は85万人で、410年祭の年度目標は90万人とされていました。これは、議会での議論の中で、「直虎」が大河ドラマで取り上げられていることも考慮すれば、目標自体が低すぎるという意見も出ました。

 

私も、一昨年6月定例会での「彦根城外堀土塁は世界遺産登録に繋がるか」の質問に際して、NHKの「ブラタモリ」の誘致を提案いたしました。この番組の視聴率(直接視聴率)は10%を超えていて、再放送や録画・オンデマンドを考慮すればかなりの数字のはずです。

 

一方、世界遺産登録に関連していえば、参考になる考え方が、山口県萩市にあります。萩市には「まちじゅう博物館構想」というものがあり、「古地図で歩ける町」を標榜しています。つまり、彦根市で「御城下惣絵図」の区域を「彦根城下町遺跡」として埋蔵文化財包蔵地としたように、そして宗像神社沖ノ島が8件すべてが世界遺産登録されたように、世界遺産登録を目標とするなら、もっともっと取るべき施策はあるはずです。

 

私はこのようにして様々な提案をしているにもかかわらず、積極的な動きを見せることのない現状を嘆かずにはいられません。

 

ハコモノには異常なほどの積極性を見せる今、「文化の香り高い町」の王道を歩く必要があるのではないでしょうか。「文化」とは、そこで暮らす人たちの「安心できる毎日」があってはじめて成り立つものではないでしょうか。

 

 

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